インターネットが広く普及した近年では、動画配信サービスは当たり前のように利用されています。そうした動画配信サービスを提供しようと考えた場合、動画配信システムが必要です。
動画配信システムはクラウドサービスとしても数多く提供されており、これらを利用することで短期間で安価にサービス提供できます。ニーズによってはクラウドサービスでは実現できず、個別にシステム開発が求められるでしょう。
動画を扱うには高速な処理が必須で、プログラミング言語には高速なC言語が使用されます。しかし、パソコン性能が向上している現在では、使用頻度の高いJavaやPHPでも問題なく、HTMLとJavaScriptでも実装は可能です。
また、動画配信システムの開発においては、動画配信サービス特有の知識も欠かせません。動画にはいくつものファイル形式があり、それらのファイル形式は画質やファイルの圧縮率、再生可能な端末の汎用性などが異なります。用途に応じたものを選択することも、大切なスキルです。
さらに、セキュリティ関連の知識も必要でしょう。動画配信サービスでは、DRMという著作権保護を目的とした技術が使用されるのが一般的です。
そのほか、CDNという動画配信サービスを安定させるための技術も、よく利用されています。どんな環境でも安定した動画配信を行えるよう、ロードバランサーの役割だけではなく、サイバー攻撃に強いことでも注目されているのです。
ざっくりと紹介しましたが、動画配信サービスではもっと深い知識やスキルが必要となってきます。これから動画配信サービスに携わるエンジニアになることを考えるなら、こうした求められるものをしっかりと身につけておきましょう。